社交不安障害で働く

社交不安障害を抱えながら働くことについて

脇見不安症

しばらく調子が良かったが、あることからまた調子が悪くなってなってきた。

もともと職場には苦手な同僚がいた。例えば、話しかけても反応が薄く冷たい、挨拶をしない、お願いした事項をやってくれない、などがあり、私は非常に不愉快に思っていた。

不愉快であるのだから、「私はあの同僚は嫌いだ」と割りきれればよいのだが、そうもいかない。逆に嫌われたら更に冷たくされるのだはないかと心配になって、過度に気にするようになった。最も気にしたくない人間を最も気にするようになってしまったのだ。

私とその同僚の席は対角線上にあり、お互いが見える位置にあるから気になって仕方がない。
コロナで外食もしにくい状況で、特に昼食時などは最悪だ。自分が相手を見てしまう苦痛、また、相手に見られているという苦痛。

そんな折、転機が訪れた。
その同僚が病気により休職することになったのだ。人の不幸を喜んではいけないと思いつつも「助かった」と私は安堵した。
そして休職中の期間、私はとても調子よく仕事をすることができたのだった。仕事に集中でき、気がついたときにはかなりきつい状況でも踏ん張りがきくようになっていた。

ところがだ。同僚は復職した。復職が発表されてから私の精神は日ごとに不安定になっていった。
そして、今。同僚の復職後、気になって仕方なく、仕事に集中できず、体はこわばり、ときに震え、挙動がおかしくなり、頭痛もひどくなってきた。

調べてみたら「脇見恐怖症」というまのがあるらしい。見たくないものをかえって見てしまい苦痛に感じる症状。まさにこれだった。

私は社交不安障害で、人に見られることに苦痛を感じていたが、それと同時に人を気にして周辺視野で見てしまうという問題もあることに気づいた。

あまりにも辛く、大袈裟ではなく、このままだと生きることが不可能だと感じ、以前お世話になったカウンセラーに相談することとなった。

辛い。辛すぎる。