社交不安障害で働く

社交不安障害を抱えながら働くことについて

ブラック企業の代表格、会計事務所

私はいくつかの会計事務所で働いてきたが、どこもブラックな事務所であった。
会計事務所がブラックな理由を挙げてみたい。

①給料が安い
②残業が多いが、残業代が出ない
③有給休暇を取ることができない
④上司や同僚の人格が崩壊している
⑤厄介な顧問先が必ずいる
⑥3分間スピーチ等業務以外で負担が生じる
⑦事務所の掃除等で負担が生じる
⑧退職時に賞与を減額される

さて一つ一つ詳しくみていこう。予めことわっておくが、あくまでも個人的な体験である。ホワイトな事務所も世の中には存在すると思う。

①給料が安い
会計事務所は給料が安い。会計事務所の大半は中小零細企業である。また、会計事務所は個人商店であるため、全ては所長の裁量次第である。所長は手元に資金を残そうとするため給料は安く、搾取される構造にある。
私が民間企業から会計事務所に転職するとき、上司にこのように忠告された。
「税理士の知り合いが5人程いるが、全員が嫌なやつだ」

退職金も基本的にないと思ったほうがよい。福利厚生もほぼないと思ったほうがいい。

②残業が多いが、残業代が出ない
正確に言うとみなし残業代として既に給料に組み込まれていることが多い。例えば30時間分は毎月必ず払います、というようになっているのだ。たとえ10時間しか残業しなくても30時間分人がは必ず支給されるというものだ。
一見ラッキーではないかと思う人もいるかもしれないが、騙されてはいけない。何故なら、まずもって給料がとても低いからだ。また、残業が30時間で済むことなどまずないからだ。
とくに1~3月の確定申告時は毎日深夜まで残業だ。毎日タクシーで帰っていたこともある。
翌朝の4時まで残業し、タクシーで家に帰りシャワーを浴びてまたタクシーで出勤して仕事をしたこともあった。
労基署の指導もあり、タイムカードを導入しているが、午後6時頃にタイムカードは打刻していた。

③有給休暇を取ることができない
制度上あるものの、自由に取れない。日数管理もされない。仮に取ったとしてももっともな理由でなければ取らせてくれない。
今は働き方改革で少しはましになっているかもしれない。

④上司や同僚の人格が崩壊している
社会性が低い人も多かった。私の最初の上司は、入社初日に席まで宜しくお願いしますと、挨拶に行ったときに顔も見ずに一言「は?座って」と言われただけだった。
その瞬間に辞めたいと思った。
その後一年仕事らしい仕事を与えられず干されていた。

⑤厄介な顧問先が必ずいる
顧問先も中小企業や個人事業主である。社会性のない人も一定数おり、怒鳴ってきたり、無理難題を押し付けてきたりすることがあった。
ある顧問先では、電話でアポを入れたいと思い、留守録にメッセージを残したら折り返し電話があり、「その曜日はダメだって以前から言っているだろ!お前なんなんだよ!」とか電話口で怒鳴られまくった。異常であった。
脱税や粉飾の依頼も多い。

⑥3分間スピーチ等業務以外で負担が生じる
持ち回りで朝3分間スピーチをさせられた。テーマは自由だが、このネタを考えるのに骨が折れる。他の人もめんどくさそうに話しており、事務所員のモチベーションを下げていた。

⑦事務所の掃除等で負担が生じる
清掃業者入らない。日々の掃除や年末の大掃除は所員が行った。大したことはないと思われるが、日々搾取されるなかで精神的に負担になっていった。

⑧退職時に賞与を減額される。
7月に退職予定だったのだが、その直前の6月の賞与を退職を理由に減額された。約半分になっていた。ブラックとしか言いようがない。

以上、もう2度と会計事務所には勤めないと心に決めている。
ホワイトな会計事務所もあると思うが、会計事務所に就職する際は細心の注意を払うべきだ。